人工言語野

映画・創作世界


Blade Runner:CitySpeak

[創作世界の言語]
今日あるSF表現の礎を築いた古典的名作。最終版は1983年に製作された、近未来を舞台にしたSFサスペンス「ブレードランナー」を、リドリー・スコット監督が自ら編集したディレクターズ・カット版。 この他にもエンディングが異なるバージョン(?)がいろいろある映画です。発表当時は特に国内では泣かず飛ばずの興業で、ちょっと先を行きすぎていた感じもありました。 この映画には「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」という原作があります。映画の中の世界観を完成させたのは、原作の面白さ、リドリー・スコット監督、美術設定をしたシド・ミード、音楽のヴァンゲリスらの力が結集したからに他なりません。
余談ですが「ふたつで十分ですよ」の「二つ」とは、「エビの天ぷら」だという証言があるそうです。そのあとに続く「わかってくださいよ」は実のところ「まかしてくださいよ」が真実であるという情報もいただきました。音韻としても"Wakatte Kudasai Yo"-"Makashite Kudasai Yo"は似ていますし、あのおじいさんの日本語も少し訛っているので意外とそうなのかもしれません。
作品中でデッカード刑事(ハリソン・フォード)がピアノに向かうシーン奏でられる美しい曲「Memories of Green」はヴァンゲリスのアルバム「流氷原」から。これ、ほんとうに綺麗な曲です。さて、他の曲で男性ヴォーカリストの声が聞こえる箇所がありますがこちらはDemis Rossoの声だと思われます。

ロード・オブ・ザ・リング:エルフ語

もはや説明は不要。ですね。

時計じかけのオレンジ:ナドサット語

キューブリック作品で最もカルトな人気を誇る、バイオレンスSF作品。 悪の限りを尽くす近未来の不良グループ、リーダー格のアレックスが悪人を善人に変える洗脳実験を受け、暴力を嫌悪する無抵抗な人間となって社会に戻される・・というストーリー。
モーグ社のシンセサイザーを駆使して作られたベートーベンの第九も当時は衝撃的だった(ブラック談)。


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