人工言語野

一年経って

ジャクソン法 < 人工言語 < 安佐南動物園

そもそもの始まりは「人工言語」で検索をしていた時に、国内に「まとめサイト」みたいなものが無かったからですが、このサイトも公開から1年が経ちました。マニアックぶりという点では相当なものだろうと思います。
検索語で「人工言語」をかける人の半分以上は絶対「プログラム言語」を想定しているわけで、そんな人がGoogleで最初に出てくるページがココなわけですから、トップページを見て直行直帰することも全然不思議じゃありません。
試しにOvertureのキーワードアドバイスツールを使いますと「人工言語」の検索回数は「120」と表示されました。もうこれがどれくらいマニアックな数字かは言うまでもありません。マニアック度では「ジャクソン法」「カスタネダ」よりも高いことが分かります。広島に「安佐南動物園」という場所がありますが、ここには負けました。

Overtureキーワードアドバイスツール
「あの言葉はどれくらい検索されるの?」

<http://inventory.overture.com/d/searchinventory/suggestion/?mkt=jp>

参考までに、2004年9月、このサイトの検索語トップは「金色ナリ我ガ姫ノ月」(116件)でした。次点は「ヨルダ」で85件です。「人工言語」は第三位で75件です。実は前述のキーワードアドバイスツールを使いますと、「金色ナリ我ガ姫ノ月」は「210」、「ヨルダ」にいたっては「563」をマークします。
このサイト、一通りのSEO(検索エンジン最適化)を施してはありますが、恐ろしいことに「ガッカリ度(*1)」を上げているだけなのかも知れないと、ちょっと申し訳ない気持ちもあります。でも金色語(仮称)、ICO語についてのページを見られるわけですから、こういう世界もあるんだ!という面白い発見もありますね。

注1.ガッカリ度
このサイトデザインをやってくれたCJ君が言った言葉。「SEOやってるサイトが増えてきたけど、あれってダメサイトや全然目的の情報提供してないサイトが上位にくると、めちゃくちゃガッカリ度が上がるから〜後略」から引用

「言葉」の売り買い

ケンカの話じゃありません。検索語の話です。もう少しつきあってください。
わたしはIT関連企業で働いていて、元々はグラフィックデザイン担当だったのですが、いつのまにかプロジェクトマネージャーみたいな位置にいます。「今度のウェブサイト戦略は!」とか「コンバージョンを上げる展開がね!」などの言葉が飛び交っている職場です。最近、個人的にすごく気持ち悪いのは、OvertureやGoogle/Adwardsの台頭で「言葉」に値段がつけられ、売買されている現状が当たり前になってしまったことです。
もちろん仕事中はそういう風には考えないんですが、やっぱり変な感じは拭えません。とか言って、お客さんに会えば「このワード戦略は間違っていませんよ。来年になれば価格も多少上がってきますから今のウチに先にさしましょう」とか普通に言っているのです。
Googleが世の中を席巻し始めると、それまで使われていた検索エンジンへの対応策はすっかり色褪せ、「検索エンジン最適化時代」へと突入したとアメリカの本には書いてありました。
「言葉」に値段がつくという時代。ネットの本質が「検索する」というカタチになっている現状では、言葉の売り買いが起こることに際立った不思議さはないのかも知れませんが、なにが気持ち悪いかって「言葉・単語=値段」という感覚が気持ち悪いです。
いや、情報の最小価値単位として「言葉」をやりとりしているだけの遊びならOKです。使い方としては「言葉の値段・ハイ&ロウ」とか、忘年会とかで出来そうです。ところが実際はそうじゃないですし、今後もこの傾向はしばらく続きます。

Overture入札価格チェックツール
興味のあるひとは、入札価格チェックツールで「探偵」&「ローン」を。もちろん「人工言語」の入札はありません。(2004.10.1現在)

<http://uv.bidtool.overture.com/d/search/tools/bidtool/?Keywords=&mkt=jp>

さらに進み「言葉の先物買い」とか「言葉株」とか出てくるとアホすぎて逆に面白いです。例えば、「検索語【中古】が1,568円安ですが今日のワードストックは軒並み安定しており、政府発表の個人情報保護法改訂条項に対する市場の反応は穏やかです」とか。もうそこまでいけば、救いようがありませんから文句のつけ様もありません。

こういう話、職場では今ひとつ受けがよくありません。暫くは付き合ってくれますが、わたしが真面目に言っていると知られるやいなや皆さんヒキに引きまくります。ええ、もちろんわっていますとも!
「言葉」が大事にされていない世の中?といえば言い過ぎでしょうか。面白ければ良いし、ちょっと気の利いたことが言えればそれに超したことは無いというご時世。一周年でなにか気の利いたことを書こうと思いましたがこのあたりでお許しください。

最後になりましたが、このサイトを運営するにあたって何人もの方にお礼を言わなくてはいけません。
お忙しいなかアンケートや翻訳にあたっていただいた、日本人設計者の綾並み使い様、星野様、新城様、マクファーランド様、水田様、Phoenix様。(掲載順)
サイトのデザインやHTML制作などで手伝ってくれた小太郎、CJ(ブラック)、のにー。そして人工言語情報を何度か送ってくださった匿名の方、いつも匿名ですが文面が同じなので直ぐ分かります。そして、このサイトをご利用になられているマニアック度の高いあなた!
みなさまに特大のありがとう!(み)
2004.10.1吉日


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